T's 通信  6月号

「春眠暁を覚えず」とは昔の人は良く言ったもので、本当に暁を覚えないほど良い気候になってきた今日この頃皆様いかがお過ごしですか?もう6月を迎えますが月日の経つのは本当に早いですね!

先日の5/14土に地元、兵庫運河に2020年9月に造成された人工干潟「あつまれ生き物の浜」及び周辺海域(キラキラビーチを含む)に移植したアマモ(海草)が広範囲に生息域を広げていることが分かり、このたび名付けて
「運河・あつ浜みんなで大調査」の中のアマモ生息域調査ダイビングにボランティアで参加してきました(^ー^)>


左から[キラキラビーチ][調査前の打ち合わせ][さぁ!潜るでぇ!][兵庫運河のアマモ][アマモにメバルの幼魚が]

アマモとは海草の一種で、波が穏やかな、太陽の光が届く浅い砂地の海辺に生えます。アマモがたくさん生えている場所を「アマモ場」と呼びます。「アマモ場」は動物プランクトンやゴカイ、ワレカラ、ヨコエビなどがすみつき、それらを食べる動物が多く集まります。またエサが豊富なだけでなく小さな魚(幼魚など)の隠れ処になったり、魚やイカの産卵する場所になります。そのため、「海のゆりかご」とも呼ばれます。

「アマモ場」は、魚だけでなく、下記のような海の環境をよくする働きもしています。
①光合成をして酸素を作ってくれる。
②海の水や海底の泥をきれいにしてくれる。
③波や流れを穏やかにして海の濁りをおさえてくれる。

また、最新の研究では海の中の二酸化炭素を吸収することがわかってきて、地球温暖化を防ぐ役割にも注目が集まっていますし、昨今よく言われる脱炭素やブルーカーボンやSDGsで掲げられている目標にも合致するということで、全国で大学や研究所や企業の専門家によるアマモ再生活動が活発に行われています。

「全国アマモサミット」(アマモとアマモ場をキーワードとして海の自然再生や保全目指して毎年開催される会議)というのもあって2008年の横浜市を皮切りに毎年行われています。今年の会場は千葉県の館山市で10月の下旬に行われる予定です。



兵庫運河を潜るのは本当に久しぶりだったのですが、潜ってみると透視度は思ったほど悪くなく(2~3m)結構楽しみながら潜っていました。

お目当てのアマモはと申しますと、結構な範囲で生えていて正直驚きました。
そしてそのアマモにはカワハギやメバルの幼魚達がいっぱい付いていて彼らの立派な隠れ家になっていました。

僕たちが子供の頃、魚なんて全然いなかったのに、この変わりようには驚いたのと同時に我々人間がちょっと環境に配慮するだけで、良い方向に変わっていくのだなぁ!と、そして生き物の生命の力って本当に強いんだなぁ!と感じました(^^)

今回のボランティアダイビングに参加させていただいて感じたことは、これからは今まで以上にダイバーとして環境に対して良いことを出来ることからコツコツとやっていこうと思ったことと、そしてそのことは絶対無駄ではなく本当に少しかもしれませんが、良い方向に変わっていくんだと確信しました。

次回は10/16日の地元、須磨海水浴場に生息する生物調査ボランティアダイビングに参加するつもりです。
メンバーの皆様ももし参加してみたいなぁと思われましたらぜひティーズエリアまでお問い合わせ下さいませ(^^♪