T's通信 6月号

最近めっきり秋の雰囲気になって、朝夕なんか肌寒い日が多くなってきましたね。
しかし一年中で一番過ごしやすくなった今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか?(^^)


先日の台風18号は、10/3午後7時過ぎ、沖縄気象台に大雨、暴風、波浪、高潮の「特別警報」を発表させました。

中心気圧は905ヘクトパスカルまで低下。 沖縄に接近した台風では観測史上最大級の台風襲来となりました。(今までは1959年の台風14号が宮古島で記録した908ヘクトパスカルが最も低かった)


久米島に最も接近したので、久米島では風速は何と最大59,7mを記録、そのため電柱が折れ、久米島町内のほぼ全戸3,660戸が停電したそうです。

年々台風が大きくなっているように思いますが、800ヘクトパスカル台の超スーパー台風も発生するかもしれませんね。 あ〜恐ろしや!



しかし今年の台風1号発生は7/3で、本当に異例の遅さでしたね。
(それでも7月以降例年を上回る勢いで発生。18個を数え、いつの間にか発生数は「平年並み」
になりました。)

そのため沖縄の先島諸島海域で6〜8月の平均水温が観測史上最高の30,1℃と高い状態が続き、われわれのホームゲレンデの西表島では大規模な白化が進んでいます。

特に島の西側がひどく、白浜、網取、船浮(ティーズエリアポイントがあるところ)では白や青、ピンク色などに変色したサンゴが広がり、藻が付着し死んでいる個体も複数あるそうです。

本当に悲しい限りです。


先日の「T's AREA宮古島ツアー」の宮古島でもあちこちでサンゴの白化を確認しました。

          
    西表島「網取」のサンゴ            宮古島「オアシス」のサンゴ


台風が来ると大変ですが、台風は海面の温かい水と、深い場所にある冷たい水をかき混ぜ、水温調整をするので、来なかったら来なかったで困るんですよね。

海の中って微妙なバランスの上に成り立っているのですね。


サンゴ礁の保全管理に取り組む日本サンゴ礁学会サンゴ礁保全委員会の中野義勝委員長は、
「夏から秋に季節が変わり、水温が少しずつ低下すると、サンゴは回復期に入る」と話し、
「沖縄県内各地のミドリイシ類8割が死んだ1998年の大規模白化の時とは違い、局地的な状況とみている。しかし海水温が下がらなければ、予想以上の被害になる可能性が高い」
と指摘しています。


同委員会の言うところによると、被害の全容が分かるのは、11月頃だそうです。

サンゴの復活を願う限りです。

これから沖縄のサンゴが復活していくところを、皆さんと観察&確認出来ればと思います。


そしてこれからもT's AREAは、この微妙なバランスの上に成り立っている海の中の変化や、そこに棲む生物達のデリケートでユニークな生態を観察しながら、ファン(楽しい)ダイブを続けて行きたいと思っていますので、どうぞ宜しくお願い致します!m(==)m