それにしても、月日が経つのは早いですね。、2008年が明けてもう1ヶ月が経ってしまいました。
そしてここに来て木枯らしが吹く寒い日が続き、今までの暖冬に慣れていた我々にはちょっときつい今日この頃ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?

日本列島は木枯らしが吹いていますが、本州の南端の南紀は、さすが南国です。暖かい陽光と偉大な黒潮の影響で春の代名詞「菜の花」がもう咲いております。
勿論南紀の春といえば梅ですよね。「一目百里、香り十里」と言われる日本一の規模を誇る南部梅林は、花の咲き揃う2月半ばにはあたり一面に梅の香りが漂い、その花弁で一帯が純白のベールに包まれます。
今年の見ごろは2/10〜20だそうですよ。

我々のホームゲレンデ、南紀や四国の海の中も、今年も熱帯魚の幼魚達が偉大な黒潮に乗ってフイリピンや沖縄などからいっぱい流れ着いていて、とっても賑やかですし春の力強さを感じます。
それに日本生まれのイトヒキベラやクマノミなどの幼魚達がホンダワラやサンゴ、イソギンチャクの間で群れているので相変わらず、温帯熱帯折衷状態でとっても不思議な世界が広がってます。

これはいつも申しておりますが、黒潮のおかげで世界でも類の無い濃い生物層を作り出してくれてるんですね。
いつもながらそういう海に潜って彼らの生き生きした生態を見てるだけでこちらまで生き生きしてきて元気になれるんですよね。これが(^^)

それではこの辺で、新春早々春の力強い息吹を感じてきた四国の柏島ツアー報告にまいりましょうか(^^)v
T's 通信 2月号
今回は新春の柏島に行ってまいりました(^^)>
毎年この時期はとっても寒くなるのですが今年も期待を裏切ることなく寒波がやってきて本当にありがたかったですね。なんでやねん!

でもお天気が良かったのでとても気持ちよく皆で船に乗り込み器材をセットしてドボーンと海に中に飛び込むと、暖か〜い!そしてここは沖縄?みたいな透き通ったブルーの世界が広がりました。今回も透明度が良かったですよ(^^)v

と言う訳でこの良いコンディションの海に最初に潜ったのは
「後浜1番ブイ」

みんなで気持ちよくスロープを下って行くと鉄枠の古い網の下にコガラシエビが潜んでおりました。
その横のガンガゼには薄紫のガンガゼエビが、そしてもう少し砂地のスロープを下っていくと小じんまりしたオドリカラマツに黄色いニシキフウライウオのカップルが、ブイの近くの浅瀬の根では、イレズミハゼSP1-1がそれぞれ新年の挨拶をしてくれましたよ(^^)v

2本目は「後浜6番ブイ」

ゴロタのスロープを下って行くと、大きなオドリカラマツにゴルゴニアンシュリンプが4匹も付いておりました。本当に不思議な形のエビです。卵を持っているものもいましたよ。

スロープの上の砂地では可愛らしいカンナツノザヤウミウシがあちこちで砂地を這っておりました。
最後はブイの横のキンギョ根でジャパニーズピグミーシーホースとイレズミハゼと一遊びしてからみんなで浮上しました。


3本目は「後浜5番ブイ」

みんなで中段の砂地まで泳いでいくと、カゴの横にある小岩の海藻の中にフィコカリスシムランスというエビの仲間が見事に擬態していました。それもペアーで。

その後ゴロタのスロープに下りてみると、今度はハナヒゲウツボの幼魚が一人前に口をカクカクいわせて我々を威嚇していましたよ。

そしてカンカン、タンクを鳴らす音が聞こえてきたので何気に上を見ると、何とマンタや!!と思ったらマンタより少し小ぶりのヒメイトマキエイでした。でも形と雰囲気はマンタで、とっても迫力がありましたよ(^^)v

本当に春から縁起がええダイビングでした。