いやー早いものですね。2005年も半年が過ぎて先日は一年で一番お昼間の長い夏至を迎え、もう7月になろうとしております。そしてカラ梅雨でええお天気の続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
でも今年の海の中はなかなか夏の雰囲気にはなりませんでしたね。

昨年の夏、13年ぶりに始まった黒潮大蛇行が今年の春になっても継続していたからです。そのせいで今年の3月には串本漁港のカツオの水揚げ量は2004年の半分以下になったそうです。
しかし、4月に入ると紀伊半島沖の黒潮がやや沿岸に近づき、串本漁港のカツオの水揚げ量はだんだんと増加しているらしいですよ。よかったですね!漁師さん達(^^)V

我々ダイバーにとってもよかったよかった!です。水温の方もようやく20度を超えただ今南紀四国では23度になって、ようやくウエットスーツも着れるようになりました。お天気の良い日はお天道様も段々ええ仕事をしだしましたし陸上も30度を超える真夏日も多くなり水陸共にすっかり夏の香りがしてきました。
もう夏ですよ(^^)お客さん!なんだか心ウキウキしてきませんか?
それでは先日、ひと足先に南紀でノ〜ンビリ夏してきた南部ツアー報告にまいりましょうか!
T's通信 7月号
今回は南紀南部に泊まりで行ってまいりました。
さっきも申し上げましたが黒潮の大蛇行で今年は水温がなかなか上がらなかったのですがここにきてやっと23度と平年並み近くに上がってきました。
透明度の方は10m前後ともうちょっとですが生物の方はやはり水温が上がってきたせいか、とっても多くて活気があり我々ダイバに元気を与えてくれました。
右の写真はその時のイサキの大群ですがそれ以外にもタカベ、ニザダイ、キビナゴの大群などが我々を歓迎してくれました。-25mの壁にはアカホシカクレエビの親戚のドフライニアシュリンプ、根の上の隙間には黄色で2cm位のエナガイザリウオがとっても可愛かったですよ(^^)
二本目はミサチに潜りました。
ここもショウガセと同じくダイナミックなポイントでやはりここでもイサキやタカベ、ニザダイの歓迎を受けました。
南側のドロップオフの-22mの壁には擬態の名人クダヤギクモエビ、そしてまだまだウミウシの仲間もいっぱいで、我々ダイバーの目を楽しませてくれましたよ(^^)
2日目1本目は久々プラム。
ここは大小の水路があちこちにあり地形が面白いところであります。最大水深も-15m前後と比較的浅く、浅場はテーブルサンゴの群生が見事なところです。
最初水路の方に進んで行くとここでもイサキやタカベの大群、そして大きなコブダイの成魚2匹、イシダイ、イシガキダイなどの歓迎を受けましたよ(^^)
浅場に帰ってくると今度はツマグロハタンポのこれまた大群が我々を待ち受けていました。本当に気持ちよく潜らせて頂きました。
ここもまだまだウミウシの仲間達が多かったなぁ(^^)
ラストダイブはハナレに。
ここはただ今キンメモドキが異常発生?していて根を全部覆う勢いであります。
彼らの塊の真ん中を好き抜けるとき僕達の通り道として真ん中がぽっかり穴が開いて、通り過ぎるとまた穴がふさがると言うとっても不思議な感覚を楽しめます。まさに水中の自動ドアってところですかね。
根の下の岩盤にはまだまだ黄色のコケギンポのトリオが頑張っています。本当に愛嬌があって可愛いやつらです。僕達によく慣れていますのでゆっくり近くで彼らのひょうきんな顔を観察できますし、カメラを持っている方もじっくり色んな角度からお好きなアングルで撮ってあげる事が出来ます。
彼らは角度によって間抜け顔にも見えますし、精悍な顔つきにも見えますし、本当ずーっと見ていても飽きませんね(^^)
と言うことで今回の南部ツアーも無事終わりました。
水温も上がってきましたし、お魚いっぱいで幸せいっぱいのツアーでした。
もうウエットスーツでも大丈夫ですよ(^^)v
ぜひ次回はみんなで一緒に幸せになりに行きましょうね(^^)>