T’s通信 7月号
10年ぶりの冷夏だった昨年と打って変わって、今年は6月から気温が上昇。カラ梅雨のうえに、連日の真夏日で今年は記録的な暑さに見舞われそうな気配の今日この頃、皆様いかがお過ごしですか?(^^)>
夏といえば今年は浴衣が若者に大うけだそうです。この夏は東京の「江戸本染め」、名古屋の「有松絞り」など伝統的技法の「本物志向」の浴衣が流行りだそうです。中国製の安価な物も多いみたいですが、やはり良い物は良いのでしょうね。
これは我々ダイビング業界でも同じ事が言えます。ティーズエリアはこれからもメンバーの皆様に本当に喜んで頂けることは何かを絶えず考えながらもっともっとレベルの高い「本物志向」のサービスが出来るように頑張りますのでこれからもどうぞよろしくお願いしますm(−−)m

海の中の夏と言えば、ただ今色んな生物の産卵や保育行動があちこちで確認できます。ではどういうものが確認できるかと申しますと先日の串本では、まずクマノミがイソギンチャクのすぐ横の岩肌にいっぱい卵を産み付けて夫婦で仲良く守っているのが観察できます。生まれたてのオレンジ色のものもあれば透明になった卵から今にもハッチアウトしそうなクマノミの赤ちゃんがはっきり見えるものもあります。キンセンイシモチやオオスジイシモチ、クロホシイシモチなどのテンジクダイの仲間の雄達は今年も雌が産んだ卵を口にほうばってあちこちで口内保育に励んでおります。たまに彼らお父さん達が口の中の卵に新鮮な海水を与えるためか大きく口を開けるときがあるのですが、その時卵が見えるときがあります。彼らの卵も生まれたてはオレンジ色でだんだん透明になり一個一個の卵に目玉も確認できるようになるまで約1週間。そうなるとまもなくお父さんの口から稚魚が旅立っていきます。
ジョーフィッシュも口内保育をする魚として有名ですがただ今「グラスワールド」では保育中のお父さんがいるみたいです。(今回台風の後だったせいか残念ながら見ることが出来ませんでした)黄色のジョーフィッシュもただ今人気者です。
でも今回のメインの目的はサンゴの産卵をナイトダイビングで見ることでした。今回の6/26はスギノキミドリイシ(エダサンゴ)7/3はテーブルサンゴ(クシハダミドリイシやエンタクミドリイシ)の産卵予想の情報が入ったので皆で夜の海を潜ってきました。産卵するかしないかは運次第!しかし、んー残念!!今年も見る事が出来ませんでした。(;_;)まあ自然のものですから我々人間の都合の良いようにいきませんよね。そこがまたいわゆる筋書きのないドラマの大自然の面白いところなんでしようね。でもイソギンチャクを背たろった大きなソメンヤドカリがタッタカタッタッターと走り去って行ったり、頭?の尖がったサメハダテナガダコがうねうね出てきたり、大きなブダイが寝ぼけてサンゴや岩に頭をぶつけながら去って行ったり、チョウチョウウオの仲間が体色を変えて岩にもたれて寝ていたりと、やはりナイトダイブは昼間とまた違った楽しさがありますよね(^^)まだナイトダイビングを経験したことがないメンバーの皆様も次回はぜひご一緒させてください。水中からお月さんが見えた日には本当にロマンチックですよ。

ただ今我々のホームゲレンデの南紀や四国では水温24度、気温も30度以上でもうすっかり夏です。
水中も上記のようにとっても賑やかで活気に満ち溢れております。毎回言っておりますが、ぜひ近々この「野生の王国」に一緒に繰り出しましょう!我々の母なる海は偉大ですよ〜。メチャ元気になれるんだなぁこれが(^ー^)
 水中カメラマン古見久さんから串本の海について取材を受けた後、皆で記念撮影しました(^^)v