T's通信 4月号
先日23日大阪管区気象台は桜の開花宣言をいたしました。平年より7日も早いそうです。もう春ですね。
春と言えば「ハルウララ」。ご存知デビュー以来106連敗中なのになぜか人気競走馬ですよね。名前が
また良いんですよね。うららかな春で「春うらら」。私恥ずかしながら「うららか」を辞書で調べてみると、
空が晴れてのどかな様、気が晴れ晴れとして明るい様。と書いてありました。ええ名前じゃあないですか。
それで全然勝てないのにけなげに走り続けるのがまた可愛くてそして心癒されるんですね。少し前の
多摩川のタマちゃんしかり、何がアイドルになるかわかりませんが何かと競争社会の我々人間界で
誰しもホットする、ほのぼのする何かを求めているのでしょうか?
その点我々ダイバーは恵まれていますよね〜!時にはそれがイルカであったり、マンタであったり、
時には小指の先くらいのウミウシであったり。それと野生の世界は筋書きも計算もない世界ですから私達
は陸上の仮面は脱ぎ捨てて自由になれるという開放感が一緒になって本当に癒されっぱなしですよね。
ホントダイバーになって皆さんとめぐり会えてよかった〜!
我々のホームゲレンデの南紀や四国はさすが南国で晴れた日にゃあもう夏の香りがします。
メンバーの皆様!何かウキウキしてきません?さあ身も心もうららかに癒されに行きましょか〜(^^)V
それではここらで一足先に夏してきた「T's AREAサイパンツアー」報告にまいりましょうか!
今回こそ左の写真のグロットに潜るぞー!と勇んできたのはよかったのですが、下の写真の状態で今回も残念ながら断念しました。(TT)
でもこんなことでめげるT'sAREAの面々ではありません!
グロットがだめでも海は広いさと今回もよー潜って来ましたがな。
7本も気持ちよー潜ってきましたで。
どこ潜ってきたんやと申しますと「アイスクリーム」「沈船」「ラウラウビーチ」「ディンプル」「アイスクリーム」「イーグルレイシティ」「沈船」の合計7ポイントでした。

「アイスクリーム」ここは今回2度潜ったのですが、-16mの平坦なサンゴと砂地の海底に大きなアイスクリームのような岩があるのでその名前が付いたそうです。ここのスペシャルはマダラトビエイがこのアイスクリームの根に現われるので有名で今回も2度とも編隊を組んで颯爽と登場してくれました。マダラトビエイはマンタと同じく羽ばたくように泳ぐエイの中でも最も美しいと言われるエイで顔がシャープなのと泳ぎ方が鷹に似ていると言うので付いた英名はイーグルレイ。本当にカッコよかったですよ!
そうそう沈船に潜っていると、急にイエローサブマリン(観光用)が登場してびっくりしました。中に乗っているお客さんが手を振っているのが見えましたよ。でも僕達には彼らが宇宙船に乗ってきたエイリアンのように見えたのですが彼らの目には我々ダイバーがどのように映ったのでしょうか?
「沈船」サイパン島とマニャガハ島のちょうど中間の-10mの海底に全長60mほどの輸送船が沈んでいました。60年と言う長い月日がこの鉄の塊をサンゴのオブジェに変えてしまいました。このオブジェを住家にしている魚も多く、ボスのような大きなバラフエダイをはじめ、アカヒメジやアカマツカサ、ヨコスジクロダイやロクセンスズメダイの群れ、コガネヤッコやマダラタルミの幼魚にナンヨウハギなど、そして周りの砂地には日本のクビアカハゼの親戚レッドバンテッドシュリンプゴビーなどが仲良く住んでおりました。
「ラウラウビーチ」サイパン島の南東部のマジシャン湾にあるビーチエントリーポイントでひざ下くらいの浅い岩盤を沖に約50mほど歩いていくと水深-2〜3m位の水路状の溝が出てきます。この溝にはリップカレント(波が作る流れ)が発生するので、その下にはガイドロープがありエントリーしてすぐに潜行してこのロープを掴みリップカレントの影響のない所まで皆で伝って行きました。
すると急に視界がぱーっと開けて真っ白い砂地とサンゴ礁と熱帯魚達に歓迎されて本当に気持ちよかったですよ。ビーチでタンクをしょった時から始まる、重力との格闘と後からの無重力の開放感がビーチエントリーの醍醐味と申しましょうか?水に入るまでのプロセスがこれまた変な言い方ですが、もっと海を楽しむために大事なんですよね。そして終わった後の独特のあの充実感!
ビーチエントリーもたまにはええもんですよ(^^)
と言うわけで今回のT'sサイパンツアーも無事終了しました。今回もベスさん、ユキさん、トモさん、ボボイのデイドリームの素敵なスタッフの皆様、そして何よりも参加してくださったT'sの愉快な仲間達のおかげで私にとってまたひとつ海でのかけがえのない素晴らしい思い出ができました。本当にありがとうございましたm(−−)m
次回のビッグツアーは4/30〜5/4までの沖縄は宮古島です。今回参加できなかったメンバーの皆様も次回はぜひご一緒させてくださいね。きっと素晴らしい思い出が出来ますよ!(^^)v
そして忘れちゃあ困る。我々のホームゲレンデ、南紀や四国は前途のようにもう春うららです。週末は勿論、平日でも日帰りでもお泊りでもいつでも準備OKですからぜひ近々うららかな海へ身も心も晴れやかになりにつれもって繰り出してみましょうね(^^)/
アフターダイビングは今回お世話になったデイドリームのベスさんとユカさんが夜な夜な僕達をおいしいお店に連れて行ってくれました。ローカルが多い「アビス」、味付けが変わってるんですがとにかく刺身をはじめみーんな美味しかったです。にんにくたっぷりの「にんにくや」ここはいわゆる多国籍料理とでも申しましょうか?色んな料理がいっぺんに楽しめてそれでここも皆美味しいんです。ビールやワインがすすむすすむ!誰か止めてくれ〜!
最後の日はデイドリームのショップでバーべQパーティの御招きを請けました。(右の写真です。)スタッフの方が僕達のためにお肉やらシーフードやらトウモロコシやら一生懸命焼いてくれたので、本当に美味しかった〜!特にたこの塩コショウ焼きが美味しかったなぁ。デイドリームの皆さん、ご馳走様でした!!m(--)m
「ディンプル」島の南西部にある海底一面サンゴに覆われているポイントで、なんと言っても写真のカスミチョウチョウウオ玉が有名で案の定皆この玉に囲まれて記念写真を撮っても顔は見えず状態でした。下はサンゴなので中世浮力に注意しながらこの玉を引き連れて中層をノーンビリ楽しんでいると1mあるかないかのイソマグロの若い衆編隊や青いアオウミガメも我々と同じくノーンビリ透明度のよいサイパンの海を楽しんでいました。

「イーグルレイシティ」12月〜3月いっぱいがここイーグルレイシティのベストシーズン。何がって?もちろんイーグルレイことマダラトビエイの遭遇率です。
多い時には100匹以上現われる時もあるのですが、今回は合計8匹の小編隊でした。でもサービス満点で手を伸ばせば触れそうな距離でずーっとホバーリングしてくれたものですから、写真のような彼の華麗な泳ぎと素晴らしいナイスバディをデジカメやらビデオやらで散々撮影しまくりました。
この時のビデオはただ今編集中ですがこのT's通信が皆様のお手元に届く時には出来上がっていると思いますので、ぜひショップにコーヒーでも飲みながらビデオ鑑賞会をやりましょうね。